妊娠が分かってから、
私は「タバコはやめてくれるもの」だと当然のように思っていました。
病院で「受動喫煙は良くないだから、やめてもらってくださいね」と言われ、
そのまま旦那に伝えると
「分かった」と一言。
その言葉に、私は安心していました。
■夜中の“ガチャッ”という音
ある日の夜中。
トイレで目が覚めると、隣に旦那がいない。
「どこ行ったんだろう?」と思った瞬間、玄関のドアがガチャっと開く音。
なんだか…こっそり帰ってくる気配が…
そのとき、分かりました。
夜中に外へ出て、タバコを吸っていたんだと。
正直、吸っていたことよりも“隠れていたこと”がショックでした。
裏切られたような気持ち。
「嘘つきっ!!」
そう叫んで、私は部屋にこもって泣きました。
妊婦なのに。
こんなに理解のない人だったのか。
嘘を平気でつける人だったのか。
悲しくて、悔しくて、いろんな感情が溢れました。
翌日、旦那から「話し合おう」と言われました。
旦那はこう言いました。
・やめなければいけないのは分かっている
・でも簡単にはやめられない
・隠れて吸っていたことは申し訳なかった
その言葉を聞いて、私は初めて自分のことも振り返りました。
私は――
・やめて当然だと思っていた
・旦那の話をちゃんと聞かずに「やめて」とだけ伝えていた
・逃げ場を作らなかった
本当は赤ちゃんのためにやめてほしかった。
でも私は、「やめる以外の選択肢」を用意していなかったんです。
話し合いの結果、
・私の目の前では吸わない
・外で吸う(もともと喫煙NGのマンションなので)
というルールを決めました。
これが正解かどうかは分かりません。
でも、お互いが納得できる形を探すことがそのときの私たちには必要でした。
■今振り返って思うこと
私は話し合いの上納得したけれど、
もしどうしてもタバコをやめさせたかったら、産婦人科の診察に一緒に連れて行って先生から旦那に受動喫煙の危険性を直接話してもらうなども出来たかなと思いました。そしたらまた違ったのかもしれない。
妊娠は私の体に起きる変化だけれど、
親になるのは二人。
あの日ぶつかったからこそ、私たちはちゃんと向き合えました。
夫婦で親になる途中。
完璧じゃなくていい。
でも、隠さず話すことは大切。
あのケンカは、私たちにとって必要な時間だったのかもしれません。


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